高知の都市木造

自然が育てた”木”で建てる非住宅木造建築

TOSAZAIセンター
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非住宅の木造化について

~なぜ、非住宅建築の木造化が必要か~

 

 森林には、大気、水、生物環境を保全するという重要な働きがあります。そして何より、二酸化炭素を吸収して地球温暖化を抑制します。森林から生み出される木材は、伐る→使う→植える→育てるというサイクルを循環させることによって可能となる唯一の再生可能資源です。さらに熱を伝えにくい、湿度を調節する、心身をリラックスさせる、そして二酸化炭素を固定するという人にやさしい自然素材としての特性を持っています。


 我々の祖先や諸先輩が造成してきた森林は、伐る→使う→植える→育てるというサイクルを循環させることではじめて健全な森林を維持していくことが出来ます。今、戦後に造成された森林が木材として利用できる適期を迎えています。

 高度経済成長期からバブル期、そして令和が幕を開けたこれまで、木座産業は住宅産業と言われる産業構造をなし、新設住宅着工数の動向が木材需要を左右する重要な指標で有り続けました。

 しかしながら、既に進行している少子・高齢化による人口減少の社会・経済状況を見通すと、住宅着工数が大幅に減少することは確実です。


 基本的に木材需要先の最たるものは、建築物であり、その建築物の中で、3階以下の低層建築物の木造率について、住宅と非住宅を比較すると、住宅の木造率は82.3%であるのに対し、非住宅は36.4%と低位な状況です。それ故に、今後の木材需要を維持・拡大していくためには、これまであまり木材が使われてこなかった非住宅建築物の木造化を推進する必要があると思います。

 そして、木材需要の拡大は、農山村の雇用の場を提供し、農山村地域の活性化にも貢献することが期待できます。